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活動内容

黒瀨心医師の論文がアルツハイマー病協会機関誌で発表されました

2025.06.26

お知らせ

黒瀨心医師の論文

Diverse tau pathologies in late-life mood disorders revealed by PET and autopsy assays
「PET・死後脳で明らかにされた老年期気分障害における多様なタウ病理」

Alzheimer's & Dementia: Volume 21, Issue 6 Jun-25
(アルツハイマー病と認知症: 第 21 巻, 第 6 号)2025年6月発売© Alzheimer’s Association(© アルツハイマー病協会)

<要旨>
近年の研究から、中高齢で発症する気分障害が認知症の前駆症状である可能性が指摘されています。認知症ではタウなどの異常タンパク質が蓄積し、神経細胞死を引き起こすことが知られていますが、これらが気分障害の発症にどう関与するかは未解明でした。本研究では、量子科学技術研究開発機構において、40歳以降に発症したうつ病・双極性障害の患者を対象にタウPET検査を実施し、同年代の健常者に比べ約4.8倍高くタウ病変が認められました。さらに、われわれのブレインバンクデータを用いた死後脳解析でも同様の傾向が確認され、気分症状は認知機能障害の発症に平均7年先行していることを明らかにしました。これにより、中高齢発症の気分障害では、認知症の原因であるタウが早期から関与している可能性が示されました。
DOI: 10.1002/alz.70195
Diverse tau pathologies in late‐life mood disorders revealed by PET and autopsy assays - Kurose - 2025 - Alzheimer's & Dementia - Wiley Online Library

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