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よくある質問

よくある質問

今までに頂いたご質問の中から、主なものを記載しています。随時、院内説明会等でご質問のあった事柄も掲載していきます。

よくあるご質問

Q. 解剖すると頭がなくなるの?

A. 頭はなくなりません。外見上は解剖したかどうかわからない状態に戻してお返しします。頭の最上部の皮膚を横に切開し、頭蓋骨の上部を取り外し、脳を取り出します。解剖が終わった後は、頭の最上部の両耳の間に横方向に糸の縫い痕が残ります。しかしこの縫い痕は通常は髪の毛で隠れます。また、帽子をかぶっていただくことで隠すことができます。

Q. 頭だけでなく胸や腹を解剖する必要があるのですか?

A. 病理解剖の目的は、お亡くなりになった直接の原因を調べること、生前の臨床診断が正しかったかどうかを確認すること、脳などをブレインバンクに保存すること、です。 神経疾患の患者さんであっても、死亡の直接の原因は肺炎、心臓病、消化器の病気などの内臓の病気が多いですので、胸部や腹部を調べる必要があります。また、パーキンソン病では心臓や消化管などの交感神経系に異常があることが知られています。従って、パーキンソン病では内臓を調べる必要があります。 胸部や腹部などの内臓を解剖してよいのか、あるいは脳だけにするのかは、登録者の生前のご希望に従い、解剖時のご遺族の同意に従って決定します。

Q. 献体を同時にできるのですか?

A. 「献体」は医学教育のために各大学の白菊会が窓口になっております。 「献体」の場合は、全身提供が基本となっておりますので、献体登録とブレインバンク登録を重複しては行う事は出来ません。 なお、献体をご希望の場合は、白菊会にお問い合わせ下さい。

ブレインバンクに関するご質問

Q. 脳はどんな研究に使われるのか?

A. 脳や神経・精神の病気の仕組みを解明する研究に使われます。

Q. 健常者の脳はどのように役立つか?

A. 病気の脳と健常者の脳を比較検討して病気に直接関連した異常を見つけます。このため、健常者の脳は研究に必須です。健常者といっても、年をとれば脳の動脈硬化、小さな脳梗塞、軽度の加齢性変化が認められます。このような変化を調べてデータベース化します。この作業は検体の精度管理と表現されることがあります。若い人から高齢者まで幅広い年齢層の健常者脳が医学研究には必要です。 ブレインバンクでは健常者の登録も受け付けています。

Q. 研究に使うためには、脳を何時間以内に取り出さなければならないのか?

A. なるべく早く解剖して脳を取り出し、凍結保存することが望ましいのは確かです。ただ、病院や葬儀会社などでよく冷えた状態で保存できれば、数日後に行うことも不可能ではありません。もしも解剖の希望がある場合は、一度ご連絡を頂けましたらと思います。

Q. 匿名化し番号で保存されたくない・自分の名前で保存してほしい

A. 医学研究では患者さんや研究参加者の個人情報の保護が厳しく求められています。これは、病気であるという情報が他人に知られると、不利になることがあるからです。患者さんが亡くなられた後でも、ご家族に不利益が及ぶ可能性があります。このような問題があることから、研究参加者の個人の名前で保存することは医学研究に関する倫理指針では認められていません。研究参加者の不利益を防止するために番号で保存しています。

ドナー登録に関するご質問

Q. 自分は同意登録する予定であるが、家族が反対している

A. ブレインバンクではご本人の同意を重視していますが、登録者の死亡時は「死体解剖保存法」に従い、ご遺族の文書での同意が得られた後に解剖を行い、脳などを保存します。従って、ご遺族の同意がない場合は解剖をしません。ご家族が将来の解剖に反対されている場合は、時間をかけてご相談される事をお勧めします。 ブレインバンクではご本人の意思のみで登録を受け付けていますので、登録後にご家族と話し合われ、ご家族のご理解が得られなければ、同意登録を取り消す事が可能です。

Q. 配偶者が同意してくれなくとも自分の意思でしたい

A. 登録者が亡くなった後の病理解剖と脳などの保存は、“死体解剖保存法”という法律に従って行われます。この法律では、病理解剖に際してはご遺族の承諾が必要であると明記されています。従って、ご遺族の承諾がない場合は病理解剖はできません。 同意登録は登録者の意思で可能ですので、登録後にご家族とよくご相談ください。

Q. 死体解剖保存法は名前がよくない

A. 日本で病理解剖を行い、組織の一部を保存する場合は、死体解剖保存法を守ることが求められています。

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